害虫対策

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適用害虫

薬品名

特徴・特質

濃度

注意事項

魚毒性


人畜毒性

備考
(赤ダニの特効薬)
(成虫・幼虫・卵)
殺ダニ・有機塩素剤
アカール乳剤
殺卵性
接触毒作用
1000〜
2000倍
アカールで効果が無ければケルセンも効かない B 普通物

最近、アカールに対して抵抗性が出てきた

ハダニ、サビダニ 殺ダニ・アトミラズ剤
ダニカット乳剤 
速効性、残効性有り
殺卵性、抵抗性ハダニに効果有り、ナミハダニには効果劣る
800〜
1500倍
連続散布しない(抵抗性増加)
古くなると効力低下
B 普通物 他には、有機スズ剤のオサダンが卓効性有り
ハダニ
(成虫、幼虫、卵)
殺ダニ・有機塩素剤
ケルセン乳剤
速効性、残効性大 1000〜
2000倍
温度条件(25℃)によって薬害有り、りんご不可
高温下ではエゾ松、杜松等不可
B 普通物 ダニ剤は系統の異なる薬2〜3種類を輪番使用
(ハダニ類の特効薬)
殺虫力大(幼虫)
殺ダニ・ヘキシチアゾクス剤
ニッソラン水和剤
遅効性(残効性に優れる1ヶ月位)
薬害少ない
切り札剤として使用
2000〜
4000倍
輪番使用(抵抗性増加)
遅効性なので発生初期に防除
B 劇物 DDVPを混用すれば成虫も殺せる
(ニッソランVはこの混合剤である)
(カイガラ虫の特効薬)
ハダニ
マシン油剤
アルボユ
(80%製剤)
一年中使用可
葉の色つやよくなる
夏期 
200倍位
冬期
25倍位
新芽時、開花時は使用しない
モミジ、カエデには使用しない
A 普通物 落葉性の木は発芽前に散布
(カイガラ虫の特効薬)
赤ダニ、グンバイ虫、ハダニ類の越冬卵
マシン油剤
機械油乳剤
(95%製剤)
油の被膜でカイガラ虫を包み窒息死させる(遅効性)
害虫抵抗性出現無
10日間隔で2回以上散布
冬期
30倍位
弱った木にはかけない
芽だし時不可、引火性有り注意
越冬期使用
五葉松は薬害出やすい
A 普通物 夏期散布は97%の物使用
硫黄合剤との混合近接散布不可
1ヶ月以上の散布期間を置く
広範囲の害虫
(主に幼虫)
オンシツコナジラミ
脱皮阻害剤
アプロード水和剤
ダニ類ではチャノホコリダニに効果が高い
残効性、遅効性
1000〜
2000倍
発生初期防除 B 普通物 注目の新農薬
天敵を殺さない
(ワタ虫、ハマキ虫に特効) 有機リン剤
カルホス乳剤
持続効果有り、消化毒作用
薬害の心配無(息、刺激性少ない)
一年中使用可
浸透性有り
1000〜
2000倍
桑不可 B 劇物 人体への蓄積無
ハマキ虫、毛虫類
ドクガ類(コナガ)
微生物源殺虫剤
トアロー水和剤CT
遅効性、摂取した結晶毒により、害虫は食物の摂取、消化吸収ができず死亡する
天敵に影響無
人体毒性低
500〜
1000倍
吸湿すると効力低下
梅、さくら等の毛虫にはディプテレックス使用
他剤との近接散布不可
A 普通物 少量の水を加え糊状に練り所要量の水を加える
昆虫のアルカリ性中腸消化液で中腸マヒさせる
広範囲の害虫
オンシツコナジラミ
合成ピレスロイド剤
ハクサップアディオン
速効性、残効性
一回使用の切り札剤とする
摂食、寄生阻害
産卵抑制
1000〜
2000倍
連用はダニが増殖しやすい
(ダニ発生防止にはニッソランと混、併用)
C 劇物 注目の新農薬
マブリックは殺ダニ効果あり
ウンカ類、スリップスアオ虫、グンバイ虫
シャクトリ虫
天然殺虫剤
除虫菊乳剤
(パイベニカ乳剤)
薬害少ない(人畜・作物)
接触毒、速効的
古くから害虫駆除剤として使用されてきた
1000倍

魚毒性が強いので注意
薬量が少ないと害虫が生きかえることがある

B 普通物 密栓して冷暗所に貯蔵
広範囲の害虫 カーバメート剤
ランネート水和剤
接触毒、食毒、吸収毒
速効性、殺虫力強い
浸透移行性
残効短い
1000〜
2000倍
毒性が強いので注意(マスク着用)
ガス効果が高いのでハウス内散布不可
B 劇物 高温多湿時不可
葉がガサガサに荒れやすい
連用せずに切り札剤
適用範囲が広い 有機リン剤
スミチオン乳剤
浸透性有、接触毒、食毒有
昆虫体内でスミオキソンとなる活性を阻害
500〜
2000倍
新芽展開時不可
不可(梅、リンゴ、栗、梨、桃、桜、バラ)
B 普通物 普通のスミチオンは作物、山林用が多い
柿、モミジ、カエデには水和剤使用(薬害小)
アブラ虫、アオ虫
ダニ類、毛虫、グンバイ虫、ハマキ虫
有機リン剤
マラソン乳剤
接触毒主体、薬害少ない
残効性短い
1000〜
2000倍
長期間、連続使用しない(体内残留の恐れ有) B 普通物 有機リン剤で効果が無ければアディオン・ハクサップを使用
広範囲の害虫に有効
キンモンホソガ
天然殺虫剤
硫酸ニコチン剤
(ブラックリーフ40)
他薬剤との混用出来る
ニコチンを硫酸塩にした物である
速効性だが残効性小、殺卵効果
受容体系阻害剤
800〜
1200倍
眼鏡、マスク使用
毒物に付き注意
展着剤加用、桑不可
A 毒物 ボルドー液との混用可
散布適期の幅が広い
春先新芽展開時使用可
吸汁性、咀しゃく性害虫、カイガラ虫
ルビーロウ虫、 オンシツコナジラミ
有機リン剤
スプラサイド乳剤
浸透性にすぐれ残効性長い 1000〜
2000倍
弱った木にはかけない
新芽展開時には使用しない
冬期保存注意
B 劇物 結晶が出たら良く振ってから使用する
ナミハダニ、コナガ、アオ虫、ヨトウ虫
スリップ類、ハマキ虫(ハエ類)
有機リン剤
トクチオン乳剤
食毒、接触毒有り、やや遅効性
吸収毒
残効性有り
1000倍 散布後葉を振るう物(長寿梅等)には先に水をかけてから薬剤散布 B 普通物 値段は高いが適用範囲が広い万能薬
アブラ虫、ヨトウ虫、ダニ類 有機リン剤
ダイジストン乳剤
土壌施用剤(鉢内)、有効一ヵ月、浸透移行性殺虫剤
ガス使用
遅効性
  一度に大量使用しない
下葉黄変する
遅効性なので先に他の薬剤を施用する
B 劇物 残効性長い為農作物の残留毒には充分注意する
アブラ虫、コナガ、ヨトウ虫、スリップ類 有機リン剤
オルトラン乳剤
土壌施用剤(鉢内)、吸収毒
浸透移行性殺虫剤
残効性有り、遅効性
人体毒性低い
  一度に大量使用しない
下葉黄変する
遅効性なので先に他の薬剤を施用する
A 普通物 残効性長い為農作物の残留毒には充分注意する
広範囲の害虫に有効
ヨトウ虫にも効果
ダニ類
有機リン剤
DDVP乳剤
(75%製剤)
接触毒の他ガス・食害作用
植物体内での分解早い(5日位)
薬害少ない
1000〜
2000倍
リンゴ不可
引火性有り火気注意
マスク、眼鏡使用
B 劇物 残効性が無いので虫が出始めた頃をねらってかける
コナガには効果劣る
広範囲のカビ病
サビ病、斑点性病害、葉枯れ病
有機硫黄剤
ダイセン
遅効性だが残効性有り
銅剤に弱い作物に使える
ダニ抑制効果有り、薬害少ない
400〜
1000倍
ダイセン類は人体毒性が少し強いので回数を多くしない A 普通物 SH基阻害剤
葉の表面に膜を作り侵入を防ぐ作用がある

ベト病、サビ病、ハンテン病、ウドンコ病、アカガレ病

有機硫黄剤
ダイセンステンレス
水溶性高く浸透性、速効性有り
作物をよごさない
雨の合間に散布できる
1000〜
2000倍
高温時薬害注意
直接殺菌力強い(ダイセン系中)
A 普通物 杉の赤枯れ病に対しては所定濃度の散布液10g当たり市販の硫酸銅2〜3g加用
広範囲のカビ病 有機硫黄剤
ジマンダイセン
マンネブ剤の改良剤
ダイゼン類はサビダニに効果有り
600〜
800倍
高温時薬害注意 普通物 銅剤と混用、近接散布出来る
多くのカビ、細菌病 有機硫黄剤
ビスダイセン
葉を傷めない
カビ、細菌病両方に効く面白い薬
500〜
1000倍
なし、梅、すももは薬害がでやすい 普通物 ダイセン類は耐性菌ができにくじ
広範囲の細菌、カビ病 有機銅剤
キノンドー40
無機銅にくらべて薬害が少ない
葉が硬くならない
銅剤は人畜毒性が少ない
500〜
800倍
銅剤にはパラフィン系のアビオンCやペタンVなどの固着性展着剤を必ず混用する 普通物 菌体内の金属酵素から金属を奪って菌の生理作用を乱す(オキシンドーの銅イオンによる)
広範囲の細菌、カビ病 無機銅剤
Zボルドー
殺菌力が強い 500〜
1000倍
濃度が高いと落葉する
銅剤は薬害防止に炭酸マグネシウム400倍を加用
普通物

銅剤類は銅イオンに依りナメクジに対し忌避作用がある

広範囲の細菌、カビ病
斑点性細菌病
無機銅剤
コサイド
殺菌力が強い(治療剤) 1000〜
2000倍
高温散布、連続散布は薬害が強い
葉が硬化して荒れやすい
普通物 連用せずに切り札剤とする
多くのカビ病に有効 ベンゾイミダゾール系剤
トップジンM
予防治療効果、残効性長い
低濃度で効果、浸透性強い
1000〜
2000倍
有機銅との混用可
ボルドー液とはさける
連用は抵抗性ができる
普通物 作物の汚れ少ない
殺虫剤、殺ダニ剤との混用できる
多くのカビ病に有効 ベンゾイミダゾール系剤
ベンレート
予防治療効果、薬害少ない
低濃度で効果、浸透性強い
1000〜
3000倍
耐性菌発生を防ぐため輪番使用
連用は抵抗性ができる
普通物

展着剤加用(アプローチB1)、浸透性の有る薬剤はこの展着剤でより効力を高める

多くのカビと細菌病
エキ病
ジチアノン剤
メルクデランK
予防効果、残効性有り
薬害少ない
耐性菌できにくい
500〜
1000倍
ダイセン類と同様に雨前予防散布を基本とする 普通物 ジチアノン剤と銅剤との混合で適用面を広めた
多くのカビ病
灰色カビ病
苗立ち枯れ病
キャプタン剤
オーソサイド
予防効果、薬害少ない
作物をよごさない
残効性有り
600〜
1000倍
毒性は低いが、魚毒性が強いので河川には流さない 普通物 種子消毒にも使える
エキ病が発生したらリドミル、サンドファンで治療する
ソウカ病、コクテン病、アカホシ病、サビ病、フラン病、ウドンコ病、カイガラ虫、ハダニ 無機硫黄剤
硫黄合剤
殺菌における適用範囲は無
機銅剤に比べると狭い
硫黄による呼吸阻害作用が主体
冬期
30〜
35倍
展着剤加用
樹勢の弱った物は不可
晴天、微風時散布
普通物 硫黄の菌体や虫体へんお浸透力は強い
雨による流亡は少ない
消毒後機具を良く洗う
ウドンコ病
オンシツコナジラミ、ハダニ、チャノホコリダニ(成虫、幼虫、卵)
キノキサリン系剤
モレスタン
予防・治療効果有り
抵抗性ハダニにも効果
残効性長い
1000〜
3000倍
高温時薬害注意
特異体質の人では、かぶれる事がある
普通物 天敵に害は無い
アルカリ剤との混用不可
 
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